「にじいろのさかな」はずいぶん前に読んだので、同じ作者だと気づいたのは読み終わってからでした。道理で邦訳が谷川俊太郎さんだったわけです。(実は谷川さんが邦訳していたので、図書館で見つけて気になって借りてきました)
気づいてみると、一か所だけ違う色を使うところ、それも物語の中で特別な意味を持っている色を使うところが、マーカス・フィスターらしいな〜と思いました。
(すっごい跡付けないい分ですよね……〈^^;〉)
物語は途中で紙が半分に切られ、二種類の終わり方を見ることができます。ある意味仕掛け絵本ですよね。
作者なりの考えがあってあえて「しあわせなおわり」と「かなしいおわり」を描いたのでしょうが、個人的には「しあわせなおわり」だけ読みたかったです。
「かなしいおわり」はちょっとあんまりな終わり方でした。
物事の捉え方を対照的に描いているので、「にじいろのさかな」同様、国語の教科書などを取り上げている方から見れば、とても素敵な教材かもしれません。
ちなみに、露骨にいがみ合うお話は好きでないうちの子は、
気にりませんでした。