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ありがとう、フォルカーせんせい」 みんなの声

ありがとう、フォルカーせんせい 作・絵:パトリシア・ポラッコ
訳:香咲弥須子
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2001年
ISBN:9784265068067
評価スコア 4.84
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みんなの声 総数 54
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54件見つかりました

  • 文字が読めることの喜び

     扉絵の女の子が本を小脇にはさんで、無邪気にはにかんでいる表情に温かいものを感じました。
     
     主人公の女の子トリシャ5歳。
     トリシャは、 読む、書く、計算の習得と使用に著しい困難を示す状態のLD(学習障害)でした。
     小学校生活の中で、苦しみ彷徨するトリシャのつぶれてしまいそうなちいちゃな心。
     読んでいてトリシャに気持ちを重ねていました。
     
     ラッキーな出会いであったと思います。
     フォルカー先生は、観察力・共感能力の高い実に繊細な心の持ち主ですね。
     また、きちんとLDを認識し、根気強くトリシャに向き合っています。
     文字が読めることの喜び。
     トリシャの世界が、無限の可能性と共に広がっていくことを思わせるラスト前のページで、泣いてしまいました。

     それにしても、トリシャという人物のベースには、あのおじいちゃんの儀式、おばあちゃんの詩的な星の話など、こよなくトリシャのパーソナリティ ーそのものをあるがままに受け入れ、愛してくれた家族の深い愛がしっかりと根付き育っていた事が解ります。

     エンディングに驚き、二人の再会に感動しました。
     
     息子は、このような障害を抱え悩んでいる子どもの存在を初めて知り、再読していました。
     中・高学年のお話し会で、読んでみたいと思いました。

    投稿日:2009/11/18

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  • きみはよめるようになる。やくそくするよ。

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子16歳、女の子13歳、女の子12歳

    これは作者の自伝です。
    絵はとっても上手に描けるのに、文字や数字がくねくねしたかたちにしかみえないトリシャ。同級生のいじめや劣等感に苦しむ彼女でしたが、フォルカー先生との運命的な出会いで人生が変わりました。なんと苦手を克服したトリシャは童話作家になったのです。

    娘たちのお友だちの中にもLD(学習障害)・ADHD(注意欠陥多動性障害)・アスペルガー症候群等でなかなか回りから理解されない子たちがいます。あるお母様から相談されたこともあって、こういった類の本は何冊か読んでみました。
    環境や育て方が悪かったのでもなく、性格のせいでもなく、遺伝でもなくこう生まれついてしまったのです。そして、一番苦しんでいるのは、この子たち。
    やはり、その子を認めてあげること、得意な事をほめて伸ばしてあげることが、大切と書いてあったと思います。

    今、こういった子達に救いの手は待ったなしに必要だと思います。たくさんのフォルカー先生が出現することを願ってやみません。

    最後に、先生の期待に、あきらめずに努力しつづけ答えたトリシャに心の底から拍手を送りたいです。
    努力は人を裏切らないですね。

    投稿日:2007/05/11

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  • 小さい頃からおばあちゃんに本を読むことの楽しさを教えてもらっていたのに、大きくなってもトリシャは文字を読むことができませんでした。そんなトリシャを助けてくれたのがフォルカー先生でした。
    LDという障害のことを特別に強調することなく、字を読むことが出来ないという苦しみを背負った一人の少女として描いていることが、この本の良いところです。
    他人になかなか理解してもらえない苦しみをもつ人がいるんだ、ということに気づかせてくれる一冊です。

    投稿日:2006/09/16

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    1
  • 【再投稿】学習障害を考える

    パトリシア・ポラッコの体験として書かれた絵本です。
    文字を認識できないというLD(学習障害)が、当事者にどれだけ重くのしかかることなのかを考えます。
    馬鹿にされたり、いじめの対象になるだろうということは、容易に想像できます。
    幸い主人公のトリシャ(ポラッコ)は、フォルカー先生という救世主との出会いにより、障害を克服することができました。
    今、初等教育や中等教育では、支援学級や支援学校ができています。普通学級であっても授業についていけない子に対して、サポート体制もあるように思います。
    だからといって、トリシャのように奇跡を起こす人ばかりではないことも知っています。
    何よりも、子どもたちの誰もが、阻害されることなく、可能性を大切にインクルーシブな社会にいる権利があることを認識することが必要なのでしょう。
    学習障害、知的障害を持った利用者さんたちと時間をともにしていると、このような絵本は、重要な参考書です。

    投稿日:2024/04/16

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  • LD

    LD(学習障害)という言葉。耳にしたことはあり、なんとなく理解しているつもりだけど、詳しくはわからない。この絵本の主人公はその障害をもつが、自分も周りの人もそのことに気づかない。だがある一人の先生との出会いにより人生が変わった。

    投稿日:2022/07/18

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  • いろんな人がいることを知っておきたいですね

    • みっとーさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 男の子9歳、女の子7歳

    世界には、いろんな人がいるのだということを教えたいと思い、この本を借りてきました。
    他のことは抜群にできても、文字をよむことができない。この悲しさと苦しさはどれほどのものだろうと、読んでいて涙ぐんでしまいました。
    早くに気づいてあげて、適切な支援をできる、そういう大人になりたいと、切に思いました。

    投稿日:2020/08/15

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  • LDについての実話

    最近、学習障害という言葉がテレビでも取り上げられています。
    LDについて、言葉は知っていたのですが、実際こういう事なのだと、この絵本を読んで初めてわかりました。
    自分の常識が全ての人の常識ではない、我が子にも読みきかせました。
    何かを感じた様で、何度か読んでと持ってきました。
    一度は読みたい絵本です。

    投稿日:2018/12/13

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  • 奥深い内容です

    学習障害を題材にしているお話。
    でも「自分と違う」「勉強が出来ない」トリシャに対してのイジメの話も含んでおり、内容的には深く、少し重いです。
    子供が懸命に努力してしまうことで、先生も気付かないままのことがあるなんて・・・と切なくて歯がゆい気持ちになりました。

    低学年には、学習障害の子のお話ということを前もって言わないと、分かりにくいかなと思いました。

    投稿日:2018/10/22

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  • 学習障害

    トリシャのように、LD(学習障害)の子がいることを知らない子や大人もいると思うのでそんな子もいることを知って理解できるよい絵本だと思いました。フォルカー先生のように、トリシャの得意な絵を多いに褒め、苦手なところをトリシャにあったやり方でゆっくり教えてくれて不得意だった文字や文章にも自信が持てるようにしてくれて本当によかったと思いました。トリシャが虐めらレ手いる時にフォルカー先生が、「やめなさい!きみたちは人を馬鹿にするほど自分が偉いと思っているのかい?」に、凄く泣けてきました。フォルカー先生に”感謝”です。

    投稿日:2018/09/16

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  • 実話に感動

    今では教育現場では知られている学習障害ですが、作者が子どもの頃には知っている先生は少なかったようです。
    その立場の子どもの苦悩がひしひしと伝わってきます。
    周りの大人が、どう寄り添ってその苦悩を分かってあげることの大切さをあらためて感じました。

    素晴らしい大人との出会いで、子どもは救われるのですね。
    子どもの声に丁寧に耳を傾けるそんな大人になりたいです。

    本を読み始めるときの儀式がとても素敵でした。

    最初と最後のページの文章の文体ですべて書かれていたらよかったと思いました。

    投稿日:2014/12/08

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