このシリーズを読むのも5冊目になります。
相変わらず、このタッチの絵には馴染めないのですが、
あさたろうの旅の続きが気になって、読んでみました。
浪曲節、江戸時代風の雰囲気、言葉遣いにはさすがに慣れてきて、
淡々と読み進めることが出来ました。
5冊目まで読んで気付いたのですが、この絵本では登場人物の気持ちを
説明しているのは浪曲節で書かれている文だけで、後はほとんどが
登場人物のセリフだけで成り立っているんです。
なので、まるでテレビでドラマを見ているような感覚の絵本
であることに気付き、ちょっと感心しました。
それゆえ、絵がとても重要な役割をしているんだと思います。
(かわいい絵ではないので、嫌いなのですが(笑))
今回のお話では、あさたろうとおとっつあんが再会を遂げて、
またそれぞれの道を行くシーンから始まります。
旅を続けるあさたろうは、宿場町で”そばがきげんえもん”と出会います。
にんにくにきちの活躍もあって、またまた正義の人助け、ねぎ汁もパワーも全開です。
実は個人的に時代劇とかはあまり好きではないのですが、
この絵本を読んで、時代劇の基本的な部分に触れたような気がします。
息子はといえば・・・大好きな車や動物が出てこないので、
ちょっと飽きたかな、という印象でした。5歳にはちょっと難しかったかな?
これは、好き嫌いのはっきりする絵本のような気がします。