一目見たとき、茶色い色合いから私はチェブラーシュカを連想してしまいました。こちらもなかなかかわいいです。
キップコップが秋から眠っていた台所の物置で目を覚まし、夏の野原に散歩に出掛ける話です。って、いったいどれだけ冬眠していたのでしょう???
同じマレーク・ベロニカさんのブルンミのシリーズと異なり、こちらの絵には背景があります。どのページも色鮮やかでわくわくしてきます。息子も絵から色々と楽しそうに発見していました。ページあたりの文章の量や内容は、ブルンミのシリーズより少し大きい子向けで、2歳半の息子には少しばかり早いかなと思っていました。しかし、登場する動物たちがとても身近で、しかもどれもキップコップの前からぱっといなくなるという難しくない展開なので、予想外に楽しめました。たんぽぽの綿毛を吹き飛ばす場面では、絵本にふぅ〜っと息を吹きかけていました。最後のほうのてんとう虫と別れるシーンでは、息子はページをめくった瞬間に、月明かりの中にてんとう虫を見つけていました。
きのこの傘で雨宿りをするというのはヨーロッパの絵本ではよくある設定ですね。また、咲いているポピーがとても色鮮やかです。そんな場面は大人の私の方が興味深く見ることができました。
簡単なストーリー絵本が楽しめるようになった後、少し背伸びして試せる絵本かと思います。