繰り返しが楽しい絵本です。お話しは、とってもシンプル。
ある日こねこは、初めて見たお月さまを、「ミルクのはいったおさら」と見間違えてしまいます。すぐそばにあるように見えるので、階段から飛び上がってみたり、追いかけて走ってみたり‥でもなかなか近づくことができません。
何とかミルクにありつこうと、頭をひねって考えて、やってみるけど、失敗して‥こねこがとぼとぼと家に帰ると‥
最後のページ、幸せそうに眠るこねこに「良かったね♪」と声をかけたくなります。
黒と白で描かれた絵本なのですが、暗闇の中にこねこの姿が浮き上がって見えるような絵で、とても遠目がききます。
こねこが今にも動き出すように、伸び伸びと描かれているのもいいですね。
絵の中にホタルが描かれているので、6月頃に読むと季節感もあって一層いいと思います。