行きつけの図書館の司書の方に紹介していた代は1冊です。
副題には「やさしくわかる経済の話」とあります。
まさにこの本を一言でいうならこの一言で済んでしまうでしょう。
スーパーで売っている歯磨き粉を見て、こんな材料で作ったものをこんなに高く(たぶん当時は高かった)売っているなら、買わずに自分で作ってしまおう。と考えたこの話の主人公の一人発明好きのルーファスは、実際歯磨き粉を作ってしまいます。
それが口コミで注文されるようになり、“ルーファスの歯磨き粉会社”として、社会旋風を巻き起こすまでになるのですが、
ルーファスの親友のケイトがもう一人の主人公で、どんな風に歯磨き粉を作って、どんな風に売ると、どういう売り上げがあるか。という、二人の
間に起きた出来事を語ってくれています。
時には、まるで数学の授業のような問題を投げかけながら物語は進んでいきます。
例えば
「この型紙通りに布を着るとしたら、36p幅の布が何ヤードいるだろうねぇ?そして、1ヤードが97セントだとすると、布の値段は全部でいくらになるだろう?さぁ、みんな、計算して」と、
ルーファスのメモを見た先生がクラスメイト達に問題を出すシーンがたびたびあります。
読みやすく経済効果のことが読み取れるので、小学校高学年くらいから十分読めます。(挿絵も結構多いですし、文中の字も結構大きめです)
将来何かを作ってみたい人、人の上に立った仕事をしてみたい野望のあるお子さんたちにはお薦め。