「きもち」 みんなの声

1人1人の気持ちが違うし、1人の中にもいろんな気持ちがあるんだと、あらためて感じました。

絵だけで描かれているから、登場人物の気持ちがより浮かんできます。
意地悪をした子も、辛い思いをして、相手の気持ちになれたのかな。
この絵本で、いろんな気持ちを考えるきっかけなると思いました。

長さんの絵は、本当に素晴らしいです。
目や口やまゆげのちょっとした角度だけで、表情の違いが読み取れます。
背景の色もとても考えられていると思います。
裏表紙のねこたちから、長さんの気持ちが伝わってくるようです。

『えほん』を　テーマにした授業で必ず紹介しています。文字や文章がほとんでなく、絵を見て登場者の気持ちを考える、子どもはどう捉えるのかなぁと思います。一人一人の持つ気持ちについて考えるきっかけになると思います。両親がけんかして海の中で溺れる夢を見ている場面は身につまされるし、きっとどこの家庭でもあることなのだろうと思います。でもその後に仲直りをしたであろう様子が描かれているからこそ子どもは安心するのでしょう。

子どもたちには心が穏やかな時に読みたいと思いました。

言葉のほとんどない絵本なのですが、胸がしめつけられました。
幼い頃のつらかったこと、かなしかったこと。鮮明に記憶がよみがえります。色調も本当に上手く心を表現してくれていると思うのですが、ある意味、いままで出会った絵本の中で一番ショックを受けました。子供に読ませるよりも、子供を持つ親に読んでもらいたいと思います。