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宮沢賢治の絵本 寓話 洞熊学校を卒業した三人」 みんなの声

宮沢賢治の絵本 寓話 洞熊学校を卒業した三人 作:宮沢 賢治
絵:大島 妙子
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2012年10月
ISBN:9784895881272
評価スコア 4
評価ランキング 27,443
みんなの声 総数 12
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  • あまりにもグロテスク!

    なんじゃい、この話!
    洞熊学校を卒業した、赤い手長の蜘蛛と、銀色のなめくじと、顔を洗ったことのない狸が、たどった道はというと。
    熊の先生が教えてくれたのは、一番になるということ。3年間で、それぞれが一番になって、卒業したら、それはそれは怪奇な生きざまを見せてくれました。奇妙な生きざまを、描かれた絵がさらに強調してくれました。その傍らでは、たくさんの眼の青い蜂の仲間がせっせせっせとお仕事をしています。その存在もこのお話を面白くしてくれる要素です。

    投稿日:2014/10/27

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  • 息子が小3の頃、知人に紹介され、試しに読んでやりました。十七年前の事です。当時は、絵本ではなく、読み物でしたが、中学になった頃に突然思い出したようで、「あれ、絵本じゃなかった?映像がはっきり記憶の中に残ってるんだけど」と不思議そうにしていました。
     賢治さんの、お話の持っている力を改めて再認識した瞬間でした。
     その後、朝日ソノラマから、ますむらひろし氏の漫画でかかれたものがありました。中学生にも朝読の時間に読み聞かせを3回に分けて読んだこともあります。
     昨年、本屋さんで、大島妙子さんの絵でこの絵本を見つけたときは、古い友人にばったり街角で出会ったような、驚きと、喜びに浸り、早速手にして、レジにすっ飛んでいました。
     すぐに、孫たちにも読んでやりました。小学校3年の女子と5年の男子です。お話は、3部に分かれていて、長さは30分はかかりますが、蜘蛛やなめくじ、たぬきが何の競争をしているの?と、どんどん一気に読み進んでいきました。
     動物の生態をしっかりみつめ、人間社会もしっかりみつめている賢治さんならではの、ユーモアあふれる、痛快なお話です。
     小学校5年生のクラスでも、紹介しました。大島妙子さんのユニークの絵を楽しんでくれているようでした。「長いお話を、最後まで聞いてくれてありがとう」と言うと、男子生徒が「おもしろかったよ!」と言ってくれました。思い切って紹介してよかった、賢治さん、あなたのおはなしは、こどもたちの、透きとおったほんとうのたべものになったことでしょうと、心ひそかに賢治さんの願いを少しでも、継承していけることを幸せをあじわっております。

    投稿日:2014/06/18

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  • ものすごい嫌らしさ

    • さみはさみさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子2歳

    6歳の長男に読みました。

    私も初めて読んだのですが、結構長い話です。洞熊学校の洞熊先生のところを、赤い手の長い蜘蛛と、銀いろのなめくじと、顔を洗ったことのない狸が卒業した後、どうやって生きて行くかが描かれます。

    三者とも上辺だけは取り繕いながら私欲を満たして過ごしますが、最後は自業自得の身の破滅に終わります。それを知った洞熊先生も、何の感慨もなさそうに大きなあくびをしておわりです。

    何とも言えない倦怠感、いやらしさが取り巻いています。書かれた当時の世の中がこんなだったのでしょうか。

    息子はなめくじが一番気に入らなかったようです。「フン、なめくじは人を騙して食べてばかりいたから、最後は自分がやられても当然だよ!」と言っていました。なめくじだけじゃないんですがね。とは言え、かなり長いし、言葉も難しいのに、ちゃんと理解して感じるものがあるのだな、と息子の成長を感じました。

    強烈な絵も印象深いです。何年も後にまた読んだとしても記憶によみがえってきそうです。

    投稿日:2014/07/11

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  • 大島妙子さん!

    『わらっちゃった』『一年生になるんだもん』などで大島妙子さんのおかしみのある絵を知っていましたが、このおはなしには本当にピッタリだったのでは?と思います。
    登場する3人ともに強烈キャラ。みんな一番になろうと一生懸命なのですが、なんかとってもうさん臭くて。
    残酷なところもあるのですが、ユーモアたっぷりのかわいい絵なので楽しく読めちゃうのがいいです。

    投稿日:2014/07/02

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  • 数奇な三匹

    このお話は洞熊学校を卒業した三匹がそれぞれいろいろな道を進むお話でした。でも、みんな欲がくらんだり、自分の事ばっかり考えたりして結末はみじめな感じでした。それを見て先生はとってもがっかりしていました。ちょっと内容がシリアスでうちの子はちょっとびっくりしていました。

    投稿日:2014/07/04

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  • 醜い3人と対照的な蜂

    赤い手長の蜘蛛と、銀色のなめくじ、顔を洗ったことのない狸の3人が洞熊学校で習ったこと‥この中で誰が一番大きく偉くなるかの競い合い。
    3人ともに卑しく、他人を蹴落としてでも自分が上に立とうとするところがそっくりで、大島妙子さんの描く絵がそれぞれのイヤな部分を最大に表現していてすごく合っていると思いました。
    蜘蛛に食べられてしまったアブの子供やかげろう、なめくじに食べられてしまったカタツムリにとかげ、狸に食べられたうさぎ、どれもが悲しみに満ちていて、物語と見事にマッチしていました。

    そして、そんな3人とは対照的な蜂。この蜂が意味するところは、実直に生きるということなのでしょうか。

    どんな生き方をしたら良いのだろうか、考えさせられるお話です。
    このお話に絵がとてもよく合っていて素晴らしい作品になっていると思います。

    投稿日:2014/07/02

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  • 間違った価値観

    同級生で、お互いをライバル視している三者の卒業後の姿を描いています。
    三者とも、当然の終末という感じですが、哀れな感じもしました。

    三者の運命を決定づけたもの。
    学校で習ったこと、まわりが植え込んだ価値観が、大きく影響しています。

    その時代、その国、その組織、その家庭…。
    正しいと信じていることの間違いに気づくのは、破滅したとき…。

    広い視野を持ち、柔軟な考え方を持つことが大切ですね。

    投稿日:2014/07/01

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  • 共倒れ

    洞熊学校を卒業した 、くも、なめくじ、たぬきのその後の一年間の様子と、青い目のはちの様子とを並行して描かれた作品です。

    くも、なめくじ、たぬきはえらい目に合っているのに、青い目のはちは花たちと協力して、やがて新しい春の訪れを待つ…と、穏やかに語られているのがおもしろいですね。

    結局この三人は、似た者同士だったということです。
    競争しても結果は同じ。

    そもそも学校とは集団生活での協調性や道徳心などを学ぶところ。
    もちろん、競争心も大切ですよね。

    でもほんの少しでも助け合う心や思いやりがあれば、もっと楽しく生きれたかもしれないのに…

    この三人は一番大切な事を学ぶチャンスを棒に降り、散々な結末になってしまいました。

    読み終えて、やはり生きていく上で大切なことは助け合いなんだなぁ…と、しみじみ思いました。

    お話の残酷さとは対照的に、絵が可愛らしいのがいいですね。
    三人ともとっても卑しい顔をしていて、イメージにぴったりでした。

    投稿日:2014/06/30

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  • 今でいうホラーですよね

    このレビューコンテストがあるまで、賢治に『寓話 洞熊学校を卒業した三人』という作品があることを知りませんでした。いやはや、もうすごくグロテスクで、今でいうと、もうホラーの分野の話ですよね。それを逆に賢治の時代の人は、却って弱肉強食なんてそんなものと受け止められたのでしょうか? この話の中で重要なグロテスクさを大島妙子さんの絵がさらに際立ったものにしていると思います。寓話と題にはつけられていますが、それぞれの話が何かを暗示されているのかしら?

    投稿日:2014/06/28

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  • すごい迫力です!

    洞熊学校を卒業した三人が、どのような人生を送るのか。

    優秀な生徒たちだったのに、こんなふうになるとは。。。
    とても教訓っぽいストーリーです。

    私はコツコツ蜂さんのように頑張ります(笑)

    大島妙子さんが描かれる絵が、とにかくすごい迫力がありますので必見!蒼い目をした蜂さんたちが描かれているページは、オアシスのような爽やかさです。

    投稿日:2014/06/20

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