ピトシャンピトショっていう名前の男の子が
道で拾ったイチジクを育てると、
どこからともなく鬼がやってくる。
で、想像通りその鬼につかまってしまう。
でもピトシャンピトショは頭をフル回転させて
鬼をやっつけるわけ。
面白いのは、鬼と鬼のおかみさんとのやりとり
「カトリ〜ヌ!大鍋の用意だ!
ピトシャンピトショを捕まえたぞ!」と大声で帰宅する
ってことは、あのイチジクは鬼がわざわざ
狙いを定めていたピトシャンピトショを捕まえる罠だった?
なら、ピトシャンピトショが頭の回転の良い男の子だって
なんで気づかなかったんだろう?
まあ、
どうやって木に登ったんだ?ってピトシャンピトショに聞いて
「大鍋全部と小鍋全部とお皿をぜ〜んぶ」重ねた上に登ったなんて答えられて、
その通りやってみるなんていうオツムの回転の鬼には
気づかなかったかもしれないけどね。
面白いお話を、堀内さんの絵が更に面白くしてくれてます。
勧善懲悪の世界が楽しい3才児さんは、きっと気に入るよ。
大人には南米の香りのする鬼も楽しいかも。