グラフィックデザイナーでもある堀内誠一さんの「作品」を見ているかのような素敵な絵本です。
「おおきくなる」ということに憧れている小さなこどもたちの視線から「おおきくなる」とはどんなことかを優しく、そして温かく教えてくれます。
自分が大きくなったから小さいくつしたはもうはけない。でもおねえさんのぼうしはまだぶかぶか。・・というところから始まります。大きくなったことへの誇りともっとおおきくなるんだという憧れの気持ち。それから「おおきくなる」という概念をお花の種や毛虫、きりん・・・などからもとても分かりやすく説明してくれます。
最後に「おおきくなるの そうして なにに なろうかな」としめくくられています。もう大人になった私達にもこんな小さいときの気持ちを思い出させてくれるような絵本です。