紅葉のこの時期に、表紙に目を奪われ、手に取りました。
葉っぱの一生が書いてありました。
葉っぱは旅をし、
最後は葉脈だけになって少年の元に戻ります。
正直、旅のシーンがちょっと冗長かなぁと思ったりしたのですが
最後の最後に、旅を終えた葉っぱが、
たき火のそばでくすぶり始めた時「これでいい」と感じたというひとことが、
胸に響きました。
そして、葉っぱから旅の話を聞いた少年は
満ち足りた幸せな気持ちになるのです。
人生の最後に、
自分自身がこんなに納得して、
誰かを幸せな気持ちにできるなんて
なんて幸せなんでしょう。
そのためには、人生という長旅の一瞬一瞬を、
自分自身で充実させ、納得することが大事なのかもしれません。