日本各地で祭られている神様、仏様のキャラクター図鑑。
古代を思わせるみずみずしい絵は、神様のおられる背景の海や山、田んぼなどの匂いまで届いてきそうだ。
見開きには全国の主な神社と祭られている神様が地図で紹介されている。神様のおられる場所もわかり、訪ねていきたい気持ちになる。
古事記の神様の他、仏教関係の仏様(お地蔵様や鬼子母神など)、民間伝承の世界の神様(オシラ様、ミリク様など)、人が神に祭られたもの(聖徳太子、天神様など)も載っていて、日本の「神様」は幅広い。
それぞれの神様は、キャラクター図鑑風に、ざっくりとしたプロフィールが掲載されているから、興味をもったら、その神様にまつわる話を調べてみたり、熱烈な愛情をこめて祭られている神社などに行ってみたりしても楽しそうだ。
日本人は、これらの他にもたくさんの神様・仏様・不思議な存在をあがめたり、恐れたりして暮らしてきたと思うと、果てしない感じがしてしまう。神様ごとに得意分野があったり、弱点や性格まで細かに伝えられているので、なんだか実際にその辺で出会えそうな気がしてしまう。神社にお参りする時は、そんな神様のお姿をイメージしていくと、楽しいだろう。
漫画やアニメ、ゲームなどでもおなじみのキャラ(の原型)がいろいろあるので、神話などに親しんでなくても十分楽しめると思う。