百十の王様が、つまらないと言う。
はいいろ鳥が、卵を盗られ飲まれ失ってつまらないと言う。
「つまらないって、ねぇ、あのつまんなーい、っていうこと?」
さっそくの質問、岸田さんいかに?
鳥の巣立ちを、王様の冠のなかで…
それはさぁ、力の傘の下ということになるよ、ねえ。
「ジオジオって強いから、みーんなに威張ってるの?」
強かったとは書いてあるが、岸田さんいかに?
何とつまらないもの同士で、淡々と話は進みます。
いつのまにか目がよく見えなくなった、ジオジオ。
「目がよく見えなかったのに、どうやって小鳥を守ったの?」
うーん、核心の質問、岸田さんいかに?
子どもは黙ってしまいました。
これを、つまらなーいの結末と受け取るには、しんどい。
子どもの沈黙を和らげられないのも、切ない。
中谷さんの絵も構図も、とても素敵だけに、つまらない。
感謝。