2013年刊行。
相撲部屋で過ごす力士の稽古風景、日常、オフなどがよくわかる絵本。力士の生活紹介ではないが、お話を読んでいるうちに、自然と相撲の世界の雰囲気がわかってしまう。
昭和レトロな雰囲気の絵が素敵。
クレヨンでねっとりしっかり描いた力士なので、稽古場の匂いや汗臭さ、ちゃんこ鍋の美味しそうな香りなども伝わってくるようだ。
熱気や湿気も伝わってくるような気がして、なんだか相撲部屋に居るような気になってしまい、自分も入門したばかりの力士(見習い)になった気がしてしまい、どうにかして勝負に勝とうとしなければならないと思ってしまい、なんだか力士になった気持ちになってきた。
セリフが本気の力士っぽい言葉で、迫力があり、ユーモアがあり、悔しい感じや嬉しい感じが伝わってくる。感情も伝わってくるので、応援したくなる。背中をバンバン叩いて、励ましてあげたくなる、
そんな臨場感あふれる絵本。
年齢問わず、お勧めします。