マッチ箱日記」 みんなの声

マッチ箱日記 文:ポール・フライシュマン
絵:バグラム・イバトゥリーン
訳:島式子・島玲子
出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2013年08月01日
ISBN:9784776406051
評価スコア 4.87
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  • 人生が詰まったマッチ箱

    絵本といっても...
    この本は小学校6年〜中学生向きですね。
    今の時代、これはマッチ箱だよといわれても分らない子供がいるかも?
    (公共の場にて喫煙を禁止してる場所も増えたし、飲食店での喫煙コーナーもかなり見掛けるようになった。)

    絵本の内容は、
    骨董屋さんの曾お祖父ちゃんのお店へ、遊びに来た孫娘。
    曾お祖父ちゃんが言った“この部屋で一番好きなものを持って来ておいで、その話をしてあげよう”
    孫娘が持ってきたのは、曾お祖父ちゃんの大切な“マッチ箱”が入っているきれいな葉巻の箱でした。
    アメリカへと家族で移民したイタリア人の曾祖父ちゃんの人生が詰まった奇麗な絵柄の葉巻の箱...

    イタリアからの移民が多かったのは1800年後半〜1900年初頭...
    その時期はアメリカでも葉巻産業は絶頂期にあったはず。
    葉巻のラベルに絵や風景などが用いられる事が多かったのは、文字を読み書きできる人が当時、人口の半分ほどしかいなかったからとか?

    沢山のマッチ箱の一つ一つには曾お祖父ちゃんが小さな頃から書いている“日記”が入っていました。

    書くだけでは感動や思い出は少ないかもしれない...
    古くなっても昔の懐かしい物が残ってるのって、素敵だなぁ。

    最後の女の子の秘かな楽しみ...分かる気がしました。

    投稿日:2014/06/12

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  • なんて素晴らしい!

    骨董屋さんをしているひいじちゃんを訪ねました。この部屋の中で一番好きなものを選んでと言われ、手にしたのは箱。ふたを開けると、マッチ箱がたくさん入っていました。そのひとつひとつがひいじいちゃんの日記だったのです。字を読んだり書く事ができなかったので、マッチ箱に入れておくことで、その当時の記憶が蘇る。
    イタリアでの貧しい生活、移民として家族でアメリカに渡り、当時の船旅の様子、父親との再会、アメリカでの仕事のこと…ひとつひとつの出来事を、詳しく話してくれるひいじいちゃんの話に、読みながらじんわりとその世界に入ってしまいました。
    紙質、使われている色もなかなか味があり、おとなも引き込まれていく世界です。部屋の中の様子も細かく描かれていて、ひいじいちゃんの今の生活も窺い知ることができます。話を聞き終わって、女の子のした行動にも、その気持ちがよく表れています。

    投稿日:2014/05/26

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  • すべての子どもに一冊の本とペンを・・・

    イタリアからの移民のひいおじいさんが、
    ひ孫に優しく語り継ぐ
    マッチ箱に詰まった思い出
    の物たちによる記憶の回想日記です。

    オリーブの種で飢えをしのぐという想像を絶する
    貧しい家族は、日照りの年に切符を送ってもらい
    ニューヨークのお父さんに会いに19日もかけて
    海を渡ります。
    19個のひまわりの種も印象的です。
    船着場で3日待ったり船上でも、いたるところに
    貧富の格差がみうけられます。
    時代背景がまるで映画を観ているように読み取れます。

    生きていくために転々と場所を変え働くという
    渡ってからの過酷な苦労話も小さな
    ひ孫でも、きっと伝わったことでしょう。

    お母さんが、父さんに学校に通わせたいと
    何日も何週間も少年が8歳のときに、
    ねばってくれたところがすばらしいのです。
    家族7人全員字を読むことも書く
    こともできなかったのですから・・・

    とても丁寧に時間をかけて
    描かれた絵も緻密で本当に素敵です。
    マカロニ・ヘヤピン・魚の骨・石炭・・・
    文字の日記より心に残るものが
    あります。

    小学生でも時間があればゆっくり時間をかけて
    読んであげたい作品です。

    投稿日:2013/11/23

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  • 『ウエズレーの国』の作者です。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子18歳、女の子13歳

    作者のポール・フライシュマンは絵本好きの人なら一度はきっと読んだことのある『ウエズレーの国』の作者です。
    イラストを担当されたバグラム・イバトゥーリンは「おとうさんの庭」や「からす笛を吹いた日」など、リアルなのに繊細な絵柄で情景豊かにその物語の世界を描いてくれる画家さんです。
    ですから、今回の作品は本当に素晴しいコラボで仕上がった作品ではないとかと思います。

    日本でこういったコレクターというのがどのくらいいらっしゃるかわかりませんが、やはりアメリカには多いのかな?
    個人的にあまりコレクター気質は持っておらず、いらないものはどんどん捨てる主義なので、正直コレクターたちの気持ちは今いち理解できませんが、
    長年集めてきた『マッチ箱』と、それを集めた頃の一人のおじいさんの思い出の数々を、じっくり見せてもらいました。

    1ページに書かれている文字数は多い方で、ぺージ数もやや多めなので、読み聞かせに使うのは他に読む本との兼ね合いなどもありますが、遠目のきく素晴しい絵なので、小学校高学年などにはぜひ紹介したい1冊です。
    「アメリカへの開拓移民」というのも、この作品で大きなテーマとなっているので、そういうことを紹介するブックトークの時間が持てれば、合わせて紹介したいなぁと思いました。

    投稿日:2013/11/02

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