この絵本は、文字は少ないので小さなお子さんでも楽しめますが、なんとなくもっと年齢のお子さん、もしくは大人にもぴったりな一冊かもしれません。
秋の少しさびしいような、冷たさのようなものも感じられます。
絵本の文字やイラストからなぜか秋の風の冷たさとかが感じ取られるのが不思議です。
今まで存じ上げなかったのですが作者のひがしなおこさんが歌人だと聞いて納得です。
だからまるでもみじが歌っているような、そんな印象があったのですね。
絵なんだけど一瞬写真のようなリアルさもあって、登場する少年もちょっと影のある感じで印象的です。
絵もとても素敵ですが、目を閉じながら文字だけに耳を傾けながら秋の音を感じて、聞いてみるのも素敵かもしれません。