節分だったので、鬼の本を…と思っているときに見つけました。
5歳と10歳の娘たちと読みました。
ひとり山奥に住む鬼は、村に来ては悪さばかりしていました。
そんな鬼が、「ひとりってのもつまらねぇ、嫁をもらって飯炊きをさせよう!」と思い付きます。
そして「村一番のおなごをよこせ!よこさねぇと村をたたっこわすぞ!!」と村人を脅します。
そこで自ら名乗りをあげた娘、とら。
鬼は、「うでっぷしなら村一番」というとらを連れて家に帰ります。
しかしとらは飯炊きも掃除も洗濯もやらず…。
すっかり当てが外れ、たまらなくなった鬼は
とらを村にたたっ返そうと山を下りていきますが…?!
まず、ご飯作りも掃除も洗濯も全くせずに
ご飯を食べては、ひっくり返っているとらの姿に
次女がすご〜く笑っていました(笑)。
鬼の表情もなんともおかしくて、私も笑ってしまいました。
しかしそれからの展開は、ハラハラドキドキ、
でも優しさも垣間見れる鬼の言葉に、ただの乱暴者じゃないことを確信。
とらと鬼の掛け合いがとても素敵でした。
なんだかんだ言って、人間味あふれる鬼のキャラと
どーんと構えたとらのキャラがとてもキラキラと輝きます。
最後の障子越しに見える鬼&とら一家の幸せそうな姿が
とても素敵でした(^^)。
持ちつ持たれつ、助け合い、補い合う理想の夫婦像が見られました。
ほっこりする鬼の絵本だったので、
節分(豆まき)の行事伝承のための絵本としは趣向が違いました(笑)が、
大人も子供も大満足の一冊でした♪おススメです(^^)♪♪