早世と長寿…
その違いを考えてしまう大人の絵本…
語り手の60年以上前の思い出
親友でもない隣席の同級生が病死した…
距離がある分、客観的に状況を見つめ
そこから<かないくん>の死を考える
そして<死は生の始まり…>と受け取れる
メッセージが終盤に
それも思わぬ人物から発せられる…
白がとても印象に残る…
表紙は右を向いたかないくん…
その視線の先…
裏表紙は真っ白で小口側2pぐらい
コーティングが途切れて光沢をなくしている…
さらに多くのページに特殊な白色を
別刷りで加えた造本は作者というより
死を黒よりは白と捉えた画家の答えだろう
絵がテキストの説明に陥らず
イメージを拡げてくれる
おじいちゃんが亡くなる絵本を孫に読もうかどうか
まだ迷い続けているのだが、それはまた別な話…