「三びきやぎのがらがらどん」が有名なマーシャ・ブラウンの作品。
マーシャ・ブラウンは、「シンデレラ」「あるひねずみが」「影ぼっこ」と実に3度もコルデコット賞を受賞しています。
この作品は、かばの親子を描いた版画絵本で、1969年が初版になります。
子供のヒッポとおかあさんの微笑ましい姿が続くのですが、やはり見せ場は、ヒッポがワニに食べられそうになったシーンです。
母強しといったところなのですが、おかあさんが言った一言が、心に響きました。
「わすれちゃだめ!ちいさなかばは、どんなときでも、『グァオ』ってさけぶのよ!」というセリフは、人間の親子と全く同じ。
そこには、パパが到達できない領域があるのです。
楽しさが絵本から溢れ出していると思わせるような絵本でした。