「あしたが きらいな うさぎ」 １歳のお子さんに読んだ みんなの声

おとなはきっとだれもが覚えのある、そして小さなこどもたちはいつか経験することなんじゃないかなあ。
上の子たちのことを思い出して、私がハラハラしながら読みました（笑）。
それにしてもコンプレックスをチャームポイントにするアイデアはこどもたちの方が豊富なんでしょうね。
おとなはそこを手を出しすぎずに見まもり、手伝えると素敵ですね。
また、登場する動物たちのクスッと笑える名前や温かみのある絵がほっとしてあったかかったです。

自分の小さい頃を思い出す作品でした。
幼稚園に毎日行きたくなくて明日になって欲しくありませんでした。
わたしの場合は、男子よりも大きい身長を気にしていました。背が高くてかっこ良いねと言われてから気にならなくなりました。
主人公のウールももじゃもじゃな毛が気になっていやーな気持ちになっていたけど、星を毛で捕まえたことですごいってなり嫌だった毛が大好きな毛に変わりました。
自分にとって短所でもまわりから見たら長所になる。
親が誇らしげに言ってくれても納得できないけど、友達に馬鹿にされると落ち込んでしまう。自分の親の意見より友達の意見の方がささるのは、家族は圧倒的に味方だと分かっているからだと思いました。
最後にウールがプラスの方向に考えられるようになってよかったです。

寝たくなくてでも寝てしまう。
クリスマスの夜の葛藤を思ってしまいました。

タイトルを見ると、暗い気持ちを少し持って読み始めましたが、ラストまで読むと、とてもほっこりした気持ちになりました。またお母さん、お父さん、フクロウさんなど周りの登場人物のキャラクターが良く、楽しく読めました。
コンプレックスは誰にでもあるし、絵本の世界だけでなく、私達の世界にもみんなが持ってるものだと思います。娘が学校に行くようになって、もし行きたくないとなった時には絵本のお母さんの様に接して、その子の個性を大切にするように育てていきたいと思いました。絵も可愛いくて心がポカポカする一冊です。

まず…登場人物のネーミングセンスが…笑
どれもクスッとくるものばかりでかわいいです。

もじゃもじゃの毛というコンプレックスを持ち、それを排除しようとしつつも、いつのまにか自慢の毛になる。
何かと自分の見た目にコンプレックスを持ってしまう小学生あたりの子におすすめしたい作品です。