どんなお話かしら? と思いつつ、娘の寝付かせ用の読み聞かせでこの本を開きました。
すると出だしが
「だれでも、じぶんがうまれた日、たんじょう日はしっています。
でもじぶんがしぬ日をしっている人は……」
といった、重ーい感じで始まるじゃないですか!
いったい、どんな内容の絵本なんだ!? とびっくりしながら読み進めていきました。(娘はまったくわかっていない様子……笑)
・おなかの空いたオオカミがコブタを食べてしまう?
・看病してからじっくり食べようと思ったのに、結局コブタが病気でしんでしまう?
・その前にオオカミがシニガミさんにバツを受けてしんでしまう?
「最後、ハッピーエンドになるのかなぁ……?」と心配になりながら読んでいましたが、娘は「ブーブーだ!」「がお〜! だ。」なんていいながら“絵”を楽しんでいました。
オオカミは最後まであきらめようとせず、赤い花を取った!!
“やった!”とおもったら……落ちてしまった。
「だめだったのか……、結構シビアなのね。この絵本……。」
ところが、
シニガミはそんな非情じゃなかった!
オオカミとコブタが楽しそうにお花畑で踊っているシーンをみて、
ほっとしてしまいました。
おもわず娘に「よかったね!!」といいながら“ギュ〜”と抱きしめてしまいました。
娘はキョトン。。
また、中盤の病気がなおらず、コブタがあきらめかけていた時にかけたオオカミの言葉。
「なんで、あきらめるんだ」
「なぜ、よくなろうとしない」
この台詞を読んでいた自分の頬に涙が……。
大人の心に大事なことを気づかせるものがありました。
もちろん、子供にも命の大切さ、仲間の大事さを教えるにはすごく伝えやすい本ではないかと思いました。
とてもいい本だと思います。
ただ、夜の読み聞かせにはちょっと……(笑)