「あかいぼうし」 ２歳のお子さんに読んだ みんなの声

赤い帽子をもった女の子。
そこにいぬくん、ぞうくん、とりさん、うさぎさんが
それぞれやってきて「あかいぼうしかしてね」と
ぼうしをかぶったり遊んだりします。

ぐりとぐらシリーズのこのコンビの絵本は
いつのまにか仲間が集まって、
最後はみんなで一緒においしいものを食べたりと、
ほっこりとした気持ちにさせてくれますね。

「かして」は言えても、人に物を貸すのは苦手な息子。
貸すと相手が楽しんで自分も嬉しい気持ちになったり、
友達の輪が広がったりすることをこの絵本で感じて
くれたら良いなと思いました。

やまわきゆりこさんの絵です。
もうそれだけでこの本は私のお気に入り。
女の子が持っている赤い帽子。
犬やぞうさん、カメさんなどが「ボクにも貸して」ってやってきます。
カメがかぶると足しか見えないのがとってもおもしろい。
ウサギさんに貸したらさくらんぼがいっぱい入ったバスケットにはやがわり。
そってもかわいらしい本です。

同じ赤い帽子でも
使う人（動物）によって、使い方によって
こんなにも楽しくなるんですね。
大きかったり、小さくなったり。
シンプルで楽しくなります。
男なので赤色は馴染みがないですが
はっきりした色で目をひきます。

優しい絵柄と優しい言葉の、あたたかい絵本です。
動物が赤い帽子を交代でかぶっていく様子が微笑ましいです。
「貸して」「どうぞ」を教えることもできると思います。
最後は帽子にいっぱいサクランボを詰めてきて、みんなで食べるシーン。
子供と一緒にさくらんぼを食べるマネをしてから読み終わります。

２歳の娘が大好きな本です。

ストーリーとは直接関係ないですが、
私の娘はこの赤い帽子に興味深々。
この本に出会ってから、それまで帽子嫌いだったのに、帽子をかぶるようになりました。●●ちゃん（自分）ぴったりだね！といって。

後は「貸して」「いいよ」ができるようになった気がします。
「貸して」もみんなで共有できるものがあることを感じてくれたのかな。

ひょんな事から苦手意識が消えるんだなぁと感心した絵本です。

これからもたくさんのお話にふれ、いろいろ感じてくれたらいいなぁと思いました。

「どこからもってきたの？」とウサギさんの持ってきたさくらんぼを
指さす息子。
全く子供って面白いと思う瞬間です。
どこから持ってきたのか一緒に考えるだけでお話がいろいろ膨らんでいきます。
ふと、さくらんぼってどんなふうに実っているんだっけ？なんて疑問も見つけました。