パン屋さんを題材とする絵本が大好きな娘にと手に取りました。
こちらのパン屋さんは、2人のくまが、自分の個性を出しぶつかりながらも、王様の一言で協力し合い、一つのパンを完成させていくお話です。
読み手が子供と大人とでは感じ方も違う絵本なのではないでしょうか。ユニークであり温かいお話です。
2歳の娘は、パンピンプンペンポン!どれ食べたい?パン!!まるでパン屋さんの開店をしらせるようなフレーズや、王様のガボーーという声、ユニークな表現に心をもっていかれたようで、別の遊びをしている時も、ガボーー!なんて言っています。
大人の私は、自己主張も大切だけど、2人が協力すればもっと素敵なものを生み出せるという話そのものもそうですが、カバの王様に惚れ惚れ。周りが見え、優しい意地悪で2人の魅力を引き出し、一つのものを作る力を与える。決して仲直りしなさい!こうしなさい!と口を出すわけではなく、道標を与える。それってとっても難しいことで、自我が芽生えた2歳の娘の2年目の母親には、心に響く本でした。親って、上に立つ人間って、王様って、きっとこうであるべきですよね。