「赤ちゃん」の象徴である「たまごのから」を大事に抱えているたまごにいちゃん。
「赤ちゃん」だから許される特権を享受したり、何よりまだママに甘えるために必要な「たまごのから」。
読んでいて、何だか私自身が懐かしくて胸がキュンとしてしまいました。
それは、私自身が「お姉ちゃん」だったからという理由だけではなく、大人になった今も様々な象徴としての「たまごのから」を求めているからなのかもしれません。
私の心をわしづかみにした本書ですが、親の期待とは裏腹に、娘にはいまいち響かなかったようです。
娘を見ていると、本書に心を引かれるためには「たまごのから」を卒業し、「たまごのから」を懐かしめるようにならなくてはいけないように感じました。
まだお姉ちゃん歴1年の娘には早かったようです。
(なので、☆4つです。本当は5つでも良かったかも。)
いつか本書に娘と一緒にキュンキュンできる日を楽しみにしたいと思います。