のぶみさんが好きなので、期待して買いました。
要らない人、嫌いな人を人間ゴミ箱に捨てちゃおう、と、変わった帽子の男性?が言います。みんな、怒るママや、遊んでくれないパパや、よその子をひいきする先生を連れてきて捨てようとします。でも、捨てる前に「(捨てたら)一生あえないよ?」と確認され、全員が人間ゴミを持ってかえるというお話。
単純に嫌わないで、良いところも見ようという訴えを感じとれて、そこは良かったです。でも、全体にはちょっと恐怖感に訴える感じで、持って帰ったのは確かだけど、女の子が「またこんどにしようかな」とセリフを言います。本気で今度があるとも限らないけど、延期しただけに取れるとちょっと怖い。
表紙の絵もそうですが、全体になんだか暗い!そして、叱ってばかりのママをゴミ袋に入れて頭だけ出して、小さな女の子がそれをゴミとして運ぶ姿は、他のかたのコメントでもあるとおりでちょっといただけないです。自分が叱ることもあるママなだけに、よりいっそう。捨てられてもそれほど響かない他人(たとえば保育士さんとか)が読むにはいいけど、親が読むには、子供を愛しているなら辛いと思います。
子供も「人を捨てちゃだめ」なんてわかってはいると思うけど、これを見せて変な選択肢を与えたくないように思いました。子供に読ませるには年齢を考えないと難しいです。