3歳3ヶ月の息子に図書館で借りました。
ちょうど、今Eテレの「にほんごであそぼ」での歌が、
「クラムボンがわらったよ クラムボンはかぷかぷわらったよ」というもので、
息子がその歌が大好きなので。
まだ、3歳の息子には難しい本だと思います。
しかし、水底からカニたちが見る、水の中や外の世界を表す宮沢賢治の表現、、これが独特で本当に素敵なのです。
3歳だとまだ分からないことが多いかもしれないけれど、
その表現を身体で感じてほしいと思いました。
私は、川の中に、日光が差し込んでくるところの表現が好き。
人間はまったく体感したことがなく、
魚やカニになってみないとわからない光景。
水中ハイスピードカメラで川の一年を移した映像が思い出されました。
また、この本は、絵が好き。
透き通ったの川をよく表しています。
カワセミが魚をとったあと、波紋が起きている水面の絵がいい。
まあ、この絵本を見る前の、私のイメージとちょっと違っていますが。
(もっとキラキラしたイメージでした)
幼い子どもにとって、絵はとても大切な本の要素です。
私は、絵で絵本を覚えていて、
今でも「これは読んだことがある」とわかります。
そして、自分の血となり肉となっている気がします。
そういう面でも、この絵の透明感のある水底から見た表現はいいと思うのです。
息子は、カニの親子の会話が好きだったようです。
魚が登場するところ、カワセミが魚を食べてしまうところにも興味を示していました。
また、「かぷかぷわらったよ」という表現も好きなようです。
息子に何度も何度も読みたい絵本だと思いました。
3歳でも身体で文章と絵を感じてほしいです。