ノンタンを読むぐらいの年齢の子どもって、なかなか順番をかわってあげられないんですよね。うちの子もそうなんですが。
なかなか素直に順番をかわれないこともある子どもなら誰でも、ノンタンに感情移入してしまうはず! 最後はまたみんな仲良く遊べるようになり、登場人物たちが笑顔になると同時に、読んでいた息子もホッとして笑顔になりました。
幼児用の教材なんかでも、順番を守ろう、お友だちと分け合おう、というテーマがよく登場しますが、そういう教材に頼らなくても、この絵本を読めば、「順番をかわってあげられないのは、よくないことなんだな」と子どもの心にもすっと入ってきます。
ほかにも『ノンタンおやすみなさい』など、ノンタンシリーズを純粋に楽しんでいれば、○○をきちんと教えなくちゃと身構えなくても、自然と幼児の約束ごと(順番を守ろう、夜は早く寝よう、など)を理解できるようになるのがすばらしいと思います。