4歳の娘と読みました。
娘は犬が大好き。
外を歩いていてすれ違う犬全てに声をかけ、
全てに近寄り、頭をなでようと試みる娘は、
この絵本を読み出して2ページ目にはもう、
「あぁ・・・。チャッピィ、うちに来ればいいのに!」と
声をあげていました。
自分の犬小屋をひっぱって、かかえて、さすらうチャッピィの姿は、
犬をこよなく愛する娘の眼には、
もう哀れに見えて仕方がなかったようです。
鳥に追い出され、大都会の冷たさを感じ、
お金がないと生きていけない世の中のせちがらさ。
チャッピィは犬だけど、なんだか未成年から成年になるころの、
人間の姿にもちょっと重なるものがあり、
ヒトゴトではありませんでした。
そして、いろんな思いをして、いろんな苦労があっても、
やっぱり元に戻るところは、家族。
これからいろんな経験をしていく子供たちを、
暖かく迎える家庭でありたい。
チャッピィの姿を見て、心からそう思った私でした。
娘の方は、チャッピィが無事におうちに戻って、
ほっとしたものの、ちょっと残念そうでしたよ。
本当に我が家に来て欲しかったんだね。