映画「魔女の宅急便」を観てからというもの、おもちゃの箒にまたがって「大きくなったら、魔女になる!」という娘に読みました。
ママみたいにすっごい魔女になりたい女の子。
絵本の中では、いろんな魔法が出てきます。
「じゅもん おぼえたい」「くすりもつくりたい」「キノコのこともしりたい」という女の子に、魔法は危ないの、お遊びじゃないっていうママ。
そんなやりとりは、魔女でも人間でも同じだな〜とほほえましく思います。
そんなママに反発する気持ちに、きっと子どもも共感しながら聞いていたと思います。
ママをカエルにして、好き放題に魔法を使ってみます。でも仲良しのネズミちゃんを「ほこり」にしてしまって、戻し方がわからない。
「ママ、こわいよ」とママを探しに行きます。
たいへんな思いをして、ママを見つけ出すとママはカンカン。
けれどママは、女の子の気持ちをちゃんとわかってくれていました。
そして女の子は、やっぱりママってすごい、あたしもすっごい魔女になるんだ、とあらためて思います。
最後に、ママと一緒にほこりにしてしまったネズミちゃんに、魔法をかけて戻っていたので安心しました。
魔女の女の子のいたずらに、娘はびっくり、ハラハラしながらも楽しんでいました。そして同じように不安になり、最後のママの言葉に嬉しそうな顔をしていました。
何かあったとき、「ママもむかしはそうだったよ」と言ってあげると、大人が思う以上に、子どもは驚くし安心したり、喜ぶものですよね。
こんなふうにカンカンに怒ったときに言ってあげるのは難しいことですが、こんなときこそ魔女のママのように言ってあげたいな、と思う絵本です。