落し物ばかりしている男の子・シモン。
学校に迎えに来たお姉ちゃん・アデールの忠告も聞かず
パリの街をあちこち寄り道をしているうちに、次々と持ち物を落としてしまいますが・・・。
初め、私は絵探しの本だと気づきませんでした。
絵の中にマドレーヌを見つけ、
「げんきなマドレーヌ」もパリの名所を描いていたなぁ・・・と懐かしく思い出していたら、
「本、あったよ!」と息子がシモンの落し物を見つけたではありませんか。
そこから、物語と絵探し両方を楽しむべく、
ページを行ったり来たりしながら、ゆっくり読み進めました。
お話も、絵も、もちろん絵探しもみんな楽しくて、なんて贅沢な絵本♪
困ったさんなのに憎めない、天真爛漫なシモンと、
文句をいいながらも愛情深く弟の世話を焼いているアデールの関係がいいなぁと思いました。
アデールがいてくれるから、シモンは伸び伸びとしていられるのでしょうね。
こんな一日の終わり、いいなぁ・・・読後感も極上です。
見返しに絵本に出てくるパリの街の地図、巻末に解説があり
ちょっとしたパリ旅行の気分が味わえるのも優雅な気分。
幼児さんから、大人の方までおすすめです。
きっと懲りていないシモンの続編「アメリカ旅行」も気になります。