私は誰かを待つのが大好きです。
待っている間に退屈なんてしません。
いつでもどっさり「本」だの「編み物」だの、自分でやりたい
ものを抱えているからです(笑)。
ただ、ながーい間、それこそ朝から晩まで待つことができるのは
相手が遅れる理由がわかっている場合、だけかも。
でも、ぶたくんは、そういうものはなにひとつ持たないまま
すぐ来るはずのうさぎくんが、全然来ないのに、気にすることなく
一日中待っていたんだねえ。
すごいなあって思いました。
うさぎくん、あんまりじゃないかなあ。
ぶたくんのことを忘れて他のお友達たちと遊んでいるなんて。
これが、気長に待てるぶたくんでなかったら、喧嘩になったり
最悪、お友達でいるのをやめてしまったりしそうに思います。
ちっとも来ないことで、心配もするだろうしね。
事故にでもあったのじゃないか?突然の病気で倒れたりして
いないか?って。
つい妄想してしまう私がぶたくんの立場だったら、「ウソつかれ
たのかも」「自分のことを大切にはしてもらってないのかも」と
思って泣いてしまうかもしれません。
うさぎくん、気がついて、あやまりに行ったからよかったけれども。
うさぎくんは忘れっぽいこなんだね、きっとね。
そもそも最初から「はたけにみずやるのわすれてる」くらい
だものね(笑)。
たぶん、ぶたくんはうさぎくんのそんな性癖もわかっているのだ
ろうなって思います。
でも、ぶたくんになることはあっても、うさぎくんのような人には
ならないようでいたいなあと思います。娘にもそうあってほしい。
娘は、しかし、私のようにうさぎくんのことを特に悪く思うでも
なく(笑)。
ぶたくんも、うさぎくんも、小さな子どもにとってはどちらも
似たようなものなのだろうな。待たせていることも忘れたり、
待っていることも気にせずひとりでぽわっとしていられるのだろうな。