「パパとニルス おやすみなさいの そのまえに」 ５歳のお子さんに読んだ みんなの声

何処の家でも毎夜交わされているようなやり取りが、この本の中には凝縮されています。言ってみりゃあるある本。最近の我が家は、３歳のお兄ちゃんが、おっぱいを２つ触らないと眠れないらしく、０歳の妹との激しい攻防が毎夜繰り広げられています。現実はもっと厳しい。

ニルスは寝る時間です。でも、ニルスは「本を読んで」「水が飲みたい」となかなか寝ません。最後に、おやすみのキスをして眠ってしまったのは、パパでした。


寝かしつけって、本当に大変ですよね。
我が家も、毎晩のことなのに、なかなか上手くいきません。

この本では、ニルスのお願いをパパは全部きいてくれています。
同じ親としては、「すごい」と尊敬するばかりです。
私だったら、途中でイライラ・・・

そして、子供より先に寝てしまうことも、うちと一緒です。

子供が、いじわるで寝ないわけではないことはわかるんです。
ニルスは、パパが大好きなんですよね。

でも、読みながら心の中で「ニルス、たのむから、もう寝てくれ〜」とお願いしてしまいました。

子供は、パパが先に寝たシーンで笑っていました。

マーカス・フィスターの新作です。
言わずと知れた「にじいろのさかな」シリーズで知られていますが、我家でも大人気。
何と、「にじいろのさかな」シリーズは、既に全世界で2000万部突破だそうで驚愕の数字です。
パパとニルスは、2010年7月に「もっとおおきくなったらね！」が発刊されており、この作品は第2弾となります。

主人公のニルスは、カバの子。
ようやく歯磨きが１人でできる位の年齢という設定です。
その寝る前の、パパとの心暖まるやり取りを描いたものです。
最初に、ゾフィーのためにと但し書きがありましたが、マーカス・フィスターと末娘のゾフィーとの実話がかなりあるのではないかと思います。
読めば分かるのですが、どのシーンもあるあると頷けるものばかりのはず。
寝るなんて勿体無い、という子供の気持ちが全面に出ています。

でも、何と言っても良いのが、寝かしつけるために歌ってくれたパパが先に寝入ってしまうシーンです。
仕事で疲れたパパならではのシーンに、大いに共感できると思います。

親子の素敵な関係が、とても上手く描かれているので、是非、パパに読み聞かせして欲しい作品です。
普段から読み聞かせをするパパは、きっとこんな関係を子供と築いていることでしょう。