息子がここ3日間続けて寝る前に選んだ絵本です。
でもまだ1回も最後まで読み切っていません。というのも、必ず途中で眠ってしまうからです。すごい睡眠効果があるのでしょうか?
タイトルにあるように、ある宇宙船がどこからか飛んで来て、地球のどこかに到着する前半部分が終わり、くるっと絵本をひっくり返すと、また違う者が、今度は地球からどこかの星をめざすとい後半のお話しにうまく流れていき、二度楽しめる美味しい絵本になっています。
あとがきで作家の佐藤さとるさんが“楽しい絵本になるはず”という期待を持った本作に合う絵を、待ちに待ってずっと眠らせていたと書いています。やっと出会えたストーリーと絵は、お互いを引き立てあっていてとてもマッチしていると思います。
静止しているようにも見える絵が、佐藤さとるさんの文書を聞いた途端、方向性を得て宇宙空間をものすごいスピードで動き出すような錯覚に陥るのは、他の絵本では感じられない面白い感覚です。
また、優しさを感じる絵と、常に柔らかい語り口調で綴られる文書が、聞く者にとても心地よく響いて、夢に世界に誘うのかもしれません。
初めて読んだ時は、“折り返し”の作りが面白いという捉え方だけでしたが、ここ3日間の“繰り返し”でこの作品の良さが再確認できました。
もし「気持ちよく眠りに入れる絵本」を集めるとすれば、この作品も入れていいじゃないかなと思います。
息子よ、今日もまた挑戦するのかい?それとも気持ちよく眠りに入る為にあえて選んでいるのかい?