突然、恐ろしい竜が現れた・・
そのとき、勇敢な騎士が駆けつけて、竜を倒してくれた・・
「そんなとき なんていう?」
という、問いかけに、小学校で聞いていた子どもたちは、
「ありがとう」「ありがとう・・」と、口々に言います、
そこで次のページを開くと、お辞儀をしているお姫様が、
「どうも ありがとう」
子どもたちは、やっぱりね。という顔します。
最初のページに、
「若き紳士淑女のための礼儀作法の本」と書かれているように、
「そんなときなんていう?」という問いかけに対し、
礼儀正しく、まっとうに答えます。
でも、その問いかけが、
後ろ向きに歩いて、わににぶつかるとか、
恐竜に指をかまれたとか、
どれもユーモアにあふれています。
ちなみに、表紙の絵は、屋根にちょっと大きめの穴を開けちゃった。
・・・だそうです。
小学校の読み聞かせで、時間が短い時に読んだりします。
子どもたちは、とても楽しんでいました。
絵もはっきりとわかりやすく、特に、低学年に楽しめる絵本です。
絵は、「かいじゅうたちのいるところ」のモーリス・センダックです。
絵が文章を充分にあらわしていて、楽しい絵本になっています。