いもとさんの挿絵の絵本を読むと、娘がもっともっと小さかった
頃のことを思い出して(赤ちゃんだった娘に私の母が、いもとさんの
『おでかけシールえほん1 おかあさんといっしょ』を買ってくれた
ので)きゅうんとなってしまいます。
でも、たとえそんな思い出がなくっても、やっぱりみんなきゅうんと
なってしまう絵なのですよねえ。ほんわかしていて、かわいらしくて。
そんないもとさんの絵でくすのきしげのりさんの物語が語られていくと、
小さな子ども達の心の中にもすうっと自然に入っていくのじゃないかしら。
そう思います。
夏の終りのひまわりの姿に、娘はちょっと怯えていました。
「怖い」と。確かに、さんさんとおひさまのように咲いていた
ひまわりが、しおれてがっくりと首を落とした姿は怖く見えるかも
しれないよなあと思っていました。
でも。きっと来年の夏からは全く違った気持ちでひまわりを見るように
なるだろうな。だって、これはひまわりの「ありがとうのおじぎ」
なんだもの。
力強く咲いている時だけでなく、咲き終わったあとでも優しい
気持ちにさせてくれてありがとう、ひまわりさん。