大好きな大好きな1冊。
お友達のお子さんへのプレゼントにもよく選びます。
子ども達に読み聞かせをしよう、と思うときにも必ず選びます。
それほど大好きな1冊。
どうしてこの本が、こんなにも心を惹きつけるのか。
それはきっと、誰もが「こん」のような存在を過去にもっていたからではないかと思うのです。
もしくは、今現在。「こん」が側にいる。
だから、こんのしっぽを治すため遠いおばあちゃん家まででかけていくあきに、みんな共感するんじゃないでしょうか。
また、一人ででかけるのではなく、大好きな大好きなこんも一緒。
こんが小さな体でおかあさんのようにあきの面倒をみてあげる姿が、本を読んでくれているお母さんの気持ちに重なります。
「先生、おれなんだかじーんとしてきちゃったよ」
1年生の男の子が読み終えた私いいました。
「こん、治ってよかったね」
女の子がいいました。
最後にちゃんと子ども達の心をひろってくれる優しいお話展開に、安心して読み聞かせてあげることができます。
何歳になっても、ふと思い出したときに読んであげられる一冊です。きっと自分が親になったとき、子どもに読んであげたいと思うことでしょう。