どちらかというと女の子が好きそうなお話かもしれませんが、
小1の息子も「この本おもしろい!」と喜んで読んでいました。
とあるスーパーマーケットの冷凍庫のなかに落ちてしまった小さなお人形。
もともとの持ち主の子はそのお人形を気に入っていなかったらしく
ぞんざいな扱いでした。ちょっとさみしいな・・と読んでいたら
別の女の子との出会いがあります。
その女の子はすぐに持ち帰るようなことはしません。
(お行儀がいいのです)
お母さんと協力して、冷凍庫で寒そうなお人形のために豆粒くらいの
帽子やオーバーを作って持ってゆきます。
一方、お人形はそれらを喜んで受け入れ、楽しく過ごします。
マッチ箱をベッドにしたり、冷凍グリンピースをボールにして遊んだり。
そうしておたがいじっくりと知り合えたころにようやく
女の子はお店の人に了解を得て、お人形をうちに招き入れます。
そこにはおあつらえむきのドールハウスが。
お友達もできて、お互いにハッピーエンド♪
そんなお話でした。
ドールハウスで空想に浸りながら遊んでいた少女のきもちに戻れるような、ワクワクする1冊です。
絵はモノトーンで地味ですが、その分じんわり落ち着いて読める気がしました。