1度は読んでおきたいと思っていた絵本。
やっぱり「出会えてよかった。」と思える素晴らしい作品でした。
今まで読んだ他の「ももたろう」が、すべて霞んでしまうくらい、民話調のリズム感ある語りも、透明感と力強さに満ちた絵も、群を抜いていました。
お二人のコンビによる昔話は、本当に心に残るものばかりですね。
娘も、この「おなじみの昔話」を、初めて聞くお話のように、わくわくしながら楽しみ、絵の細部まで楽しんでいました。
そして、最後に小さな疑問が1つ・・・。ももたろうが、海を越えて家に帰っていく場面で、
「どうして鬼もいっしょに来ちゃったの?」。
あっ、本当だ、赤鬼と青鬼も船に乗ってるね。
「きっと送って来たんじゃないの?」と言うと、
「でも、これはももたろうの船だよ。(帆に)桃のマークがついてるもん。鬼はどうやって鬼が島まで帰るの?」・・・うーん、泳いで帰ったのか、船をもらったのか・・・わからないね。
どっちにしても、ももたろうが、「たからものは いらん」と辞退し、船には助けたお姫様だけを乗せて戻ってきたところが、新鮮で、かっこいいなぁ!と思いました。