ともだちシリーズってとっても好きなんです。簡潔明瞭。でもよーく読むと深いんですよね。そこがまた魅力。そんなシリーズの1冊。シリーズといっても1冊完結なのでどの絵本から読んでも全く問題ありませんからお好きなものからチョイスすることをまず初めにお勧めしておきます。森に越してきたばかりのおすましなテン。オオカミと仲の良い事を知っていたのでしょう、テンは”自分だけのお友達”としての狐になって欲しいと要求します。でも狐は考えます。”本当の友達”ってなんだろうかと。この一生懸命さが読んでいるこちら側にも難題を投げかけられているかのよう。分かちゃいるのに、こういう場面って結構ありますよね。子供達の世界にも、ママ友の間にも。だから子供と一緒に読んで考える時間ってとても大切だなと思います。読んであげられる時期や何度も読めるこの時は有り難い時だとも感じます。