たてがみを切りに蛙の床屋さんにやってきたライオン。
「すっきり、ばっさり」切ってくれるよう頼みます。
黄色いまりもみたいにこんがらがった、ライオンの癖っ毛にクスッ。
いかした「ライオンのかみがた」カタログにクスクスッ。
くしゃみのアクシデントの後、
チョキチョキチョキチョキ・・・と、焦燥感が伝わる、鳴り続けるハサミの音の果てに辿り着いた
「あーあ」な髪型には大笑い。
でもね、最強に面白いのはここからだったんです。
なんとかしなくちゃと頭をひねった蛙のアイデアは・・・。
「えーっ!」と驚いていた息子だったけど
肝心のライオン父さんがすっかりその気でまた「ええーっ!!」
もう、おかしくって、おかしくって!
のびやかで愛らしいおくはらゆめさんの絵が、サトシンさんの素っ頓狂なお話にぴったり。
とぼけたライオン父さん、焦って膨らむ蛙、周りの動物達もお話に沿って描かれていて、
ホントに楽しいです。
「またおまちしております」という懲りない蛙たちに誘われて?
何度も読んでしまします。
園児さん位のお子さんから、大人の方にもおすすめです!