優しくて少し気弱な息子に。小学校に行きだしてだいぶ変わりましたが、もう少し勇気を出してほしいと思い、読み聞かせしました。息子のために…と思いながら読んでいたのですが、思い出したのは私の昔のことでした。そう言えば球根みたいな、大人になりたくなかった時期があったなあ、と懐かしく思い出しました。大人って働いたり家事をしたり大変そうだし。なんだか周りのお兄さんお姉さんを見てると勉強も難しくなって行くし。子どものままなら遊んでいられるし。何よりもお小遣いがもらえて、お菓子が食べられて、おもちゃも買ってもらえて…ずっと子どもでいたいなあと思っていたことを思い出しました。
でも体は望む望まないに関わらず自然と大きくなっていく。そして、それと一緒に心も広くならないとダメなんですね。体ばかり大きくなり心が小さいままだと、それは大人になったことにならないんだろうなあ。
もぐらやちょう、たんぽぽ、雨…周りに励まされながら。助けられながら。美しいチューリップになるだけでなく、球根の心からチューリップの心になること。人に生かされていることと自分で生きていくことを忘れてはいけない、そう思わされる絵本でした。
また1年、その1年後に読んでも、その時時で息子の感じ方も変わるんでしょうね。何度か繰り返し読みたいと思いました。