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月夜のみみずく」 7歳のお子さんに読んだ みんなの声

月夜のみみずく 作:ヨーレン
絵:ショーエンヘール
訳:工藤 直子
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1989年03月
ISBN:9784033283005
評価スコア 4.59
評価ランキング 5,338
みんなの声 総数 36
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7歳のお子さんに読んだ みんなの声から

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  • 大人の方も読んでもらう機会を

    読み聞かせボランティア養成講座があり、そこで読んでいただいた本です。

    女の子がお父さんと一緒に雪の森の中に行き、みみずくを見るお話です。

    そう書いてしまうと身も蓋もない感じですが、文章が詩で、雪の清浄さ、雪の森の静謐さが感じられます。

    まるで、女の子と自分が同化したかのように、雪道のぴーんと張りつめた寒さや初めての感動やわくわく感がありました。

    機会があれば、大人の方も読んでもらう機会をもたれるといいなと思った本です。

    小学校の教科書に採用されていることもあるらしく、主人公の女の子は低学年ぐらいだと思いますが、この本の情感がわかるのは、高学年または大人かなと思います。

    講師の先生は、6年生の教室で読まれたとか、お父さんが「ほーほー」とみみずくの鳴き声で呼びかけるところで、絵本なんてという顔をしていた子どもたちも、そっぽを向かずに絵本に集中しだしたのだとか。

    時期的に冬の時期がぴったりです。

    投稿日:2009/01/25

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  • 野鳥を見つめる目

    凍てつく夜更けの空気や、森の静寂まで、感覚として伝わってくるような繊細な詩。
    そして、大胆な構図を交えた力強い絵が、洗練された言葉としっかり重なり合って、独特の世界を創り上げています。
    さすがコルデコット賞を受賞した作品ですね。

    みみずくは、まだ見たことがありませんが、娘も大の野鳥好きで、毎日、我が家の庭に訪れるヒヨドリやメジロを、窓越しに息を殺してじーっと見つめている様子は、この物語の主人公にそっくりです。

    外に出かけていっても、夢中で鳥を見つめている時間は、寒ささえ感じないんですね。ぐるぐる巻きにしたマフラーと帽子の間から覗く女の子の瞳が、みみずくの野生の目と同じくらい輝いて見えます。

    お父さんと女の子の特別な時間。そんなかけがえのない思い出を娘の心にもたくさん残してあげたいな、と願っています。

    投稿日:2011/09/15

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  • 正統派の絵本

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    1988年のコールデコット賞受賞作品。
    ジョン・ショーエンヘール/文、ジェイン・ヨーレン /絵によるもの。
    舞台は北米の農場で、ジェイン・ヨーレンのもののようです。

    主人公の女の子は、ずっとずっと待っていました。
    待っていたのは、父さんと一緒にみみずくを探しに行くという行為。
    兄さん達から聞かされていて、首を長くして待っていたことが実現する喜びに満ちた書き出しで始まります。

    音をたてたらみみずくに会えないと、父さんの後を静かに黙々と歩く女の子の姿に、どれだけこの日を待ち望んだのかが伝わってきます。
    何としても、みみずくに会いたいという真摯な気持ちに、誰しもが心うたれるのではないでしょうか?
    そんな女の子のみみずくに出会うまでの数時間の物語なのですが、誰しもが惹き込まれること間違いありません。

    何と言ってもこの絵本が素晴らしいのは、この女の子の貴重な体験を絵本を通じて自らが体感できるということ。
    それは、自然を敬う二人が成せる技で、厳しい自然の中で実際に体験しているからこそ、これだけ迫真を持って読者に語り掛けが出来るのでしょう。

    その絵の構図が抜群です。
    月夜に照らされた父さんと女の子が歩く森の奥深さや、最初のみみずくとの出会いのシーンなんて、計算し尽くせない臨場感に溢れたものです。
    それに添えられた抒情詩のような文章は、女の子の無垢な心情を絶妙に語り、五感に訴えてきます。
    絵と文の相性は、最高のコンビネーションで、見るものを大自然へと誘ってくれることでしょう。
    工藤直子の訳も、読み聞かせに相応しい美しい日本語で語られています。

    小学校の教科書に採用されたのも頷ける、不朽の名作というに相応しい作品です。
    是非、一度は読み聞かせして欲しい作品としてオススメします。

    投稿日:2011/04/10

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