絵本の読み聞かせで8月のテーマの中に戦争に関する物を
選んでみましょうということでした。
終戦記念日に合わせてということと、
夏休みに子供たちにも、戦争とはどういうものなのかと
言うことを知ってもらうきっかけになればと言うことでした。
私自身、戦後生まれで、戦争を体験したわけではないのですが、
祖父は戦争経験者で、幼いころに祖父が戦争のお話をしていました。
でも、子供相手だからか残虐な話や悲惨な話などは聞いたことがなく
、今では貧しかったことや空襲の話をうっすら覚えている程度
ですから正直、どんな絵本を選んだら子供にも伝えやすいのだろうと
思っていました。
それに、私が探した限りでは、小学校高学年向け以上の作品は
たくさんあるのですが、幼児や小学校低学年向けの戦争の作品は
ほとんど見当たりませんでした。
読み聞かせの先輩から、この絵本のことを聞き、さっそく
読んでみました。娘は、表紙を見て、可愛いと言っていました。
女の子の亡くなるシーンで、『女の子が死んじゃった。』と言って
すごく悲しい顔になりました。
次のページで、『女の子は鳥になったんだよ。』と言うと
落ち着いてきていました。何か救われたような感じでした。
この本を読んで、子供なりに戦争をすると、亡くなる人がいるんだ
ということが分かったようです。
司さんの絵は、すごく丁寧に描かれ、心に迫ってくるものが
あります。
絵と文から、読んでいて胸がつまってしまいました。
小さなお子さんでも受け入れやすい絵本ですので、是非親子で
読んで戦争について話し合うきっけけにしていただきたい
絵本だと思います。