詩が大好きな娘。
学校で副教材として使われている詩集も、50余りもの詩を終わりまですべて、一字一句間違えることなく暗唱してしまうほど、詩の世界に親しんでいますが、とりわけ、まど・みちおさんの詩は、子ども心に寄り添ったかわいらしい詩が多く、自然と口ずさんでしまうようです。
「キリンさん」の本の中にある「くまさん」の詩もそうでした。
もう暗唱のチャレンジに合格してから、半年以上経つのに、まだ覚えていて、時々、お風呂の中などで聞かせてくれます。
まど・みちおさんの詩を暗唱しているときの表情は、本当に子どもらしく、伸び伸びとしていて、こちらまで心がほんわりとやわらかになります。
娘が、ある日、学校の図書室で、同じシリーズの「たんぽぽヘリコプター」を見つけ、帰宅するなり嬉しそうに教えてくれました。
「ママ、あのね、まど・みちおさんの詩の本を借りたんだよ。刺繍みたいな絵でね、最初は、刺繍かと思ったくらい、とってもきれいな絵なの。」
そして、後日、私がこの本を図書館で見つけてきたときにも、同じように喜んでくれました。
最初のページから、娘の好きな貝殻がいっぱい!
色とりどりの貝殻を見つめながら、目を輝かせていました。
「うさぎ」の詩では、「『うさぎのくれたバレエシューズ』のうさぎたちみたいだね」と話し、「ぞうさん」の詩は、いっしょに声を合わせて歌い、「ひよこがうまれた」の絵に心からの感動を味わいました。
本当に命の輝きに満ち溢れた絵です。
2冊とも娘に贈ってあげようと思います。