前作も絵が細部まで細やかに描かれていて楽しかったですが、期待を裏切らず、今回もとってもかわいいお話でした。
毎日花の種を植えて回るじっちょりん家族。
ある秋の朝、パパじっちょりんがこんなことを言いました。
「今夜はお月見だよ。ごはんを食べたら、お楽しみの実を作ろう」
葉っぱや木の実を使って作ったかごの中に、ごちそうやおもちゃや種をつめたものがお楽しみの実です。
子供達も大喜びで準備を始めました。
その日の夜――虫の歌に誘われて、素敵なお月見の始まりです。
豆つぶほど小さな体をしているじっちょりん家族。
公園に向かう道中だけでも大冒険!
じっちょりん達にとってはマンホールのふたのギザギザさえ通り抜けるのは大変で、娘は「迷路みたい!」と声を上げていました。
今まで『じっちょりん』というのが生き物としての種別なのかと思っていましたが、違ったんですね〜。
個人のお名前だったとは…目からウロコでした。
楽しいことが盛りだくさんの素敵なお月見。
体が小さくて大変なことも多いけど、私達とは一味違う楽しみがあるんですね。
ちょっぴりうらやましくなってしまいました。