花のバレンタインデー。
けいたは、かなえに義理チョコを1個だけ貰っただけ。
でも、こまつくんは27個も!
「このふこうへんはなんなんだ!」
こまつくんの「にんきもののひけつ」を探す、
けいたの暴走&妄想が可笑しくてたまりません。
長男もクスクス笑いながら、何度も一人読みしていました。
誰かと自分を比べて落ち込むことが、マイペースに見える長男にもあるのかな?
やっと突き止めた秘訣は、その意外性と、劇的に描かれたギャップが可笑しくて、
私も笑ってしまいました。
単純な次男には魅力的な秘訣だったようで、その後練習していましたが・・・。
自分らしさを取り戻したけいたの優しさが嬉しいラストでした。
人気者じゃなくたって、秘訣がなくたって、君は十分素敵だよ、
分かってくれている人もいるじゃない!と言ってあげたくなります。
けいただけではなく、この本を読む大多数の「人気者」ではない小学生達にも。
森絵都さんのお話と武田美穂さんの絵は、息がぴったり!という感じ。
あの頃の気持ちが瑞々しく描かれ、作者の子どもたちへのエールも感じる作品で、
小学生におすすめです。
ちなみに、にんきもののシリーズの他の本も、このお話とリンクしていておすすめ。
やはり1(ひけつ)→2(ねがい)→3(めざせ)→4(はつこい)の順で、ぜひ!