9歳の息子と読みました。
昔、「カエサルくんとカレンダー」を読んで以来のカエサルくん。
本のおはなしかぁ・・・と思いつつ息子と読んだ一冊でしたが、
なんと思ったよりもとっても奥深くて、
息子も当初のやる気のなさから一変、
かなり興味深くついてきていました。
今はどこにでもある本。街中にも溢れている本。
この本が、本の形になるまで、
そして紙が紙になるまでには、
これほどまでに先人のご苦労があったとは・・・!
カエサルくんだけでなくて、なんか歴史でならったグーテンベルクくん、
そして名前は知らなかったけどアルドゥスくんが、
お互いをけん制しあいながら自らの栄光を自慢していく姿に、
なんだか心が打たれます。
ほんと、これだけ苦労して本を作ってくれたのに、
世の中には電子辞書やら電子書籍やらが出回っていて、
なんだかごめんなさい。と、21世紀の人間を代表して
先人に謝りたくなってくる一冊です。
そして、印刷技術の発展には宗教が深く関与しているということは
この絵本で初めて知りました。
歴史というのは常に、背景があるものなのですね。
世界史の勉強にもなった、奥深く素敵な一冊でした。