どんぐりむらシリーズ第2弾。
子どもたちの大好きなどんぐりと、これまた子どもたちが大好きなパン屋さんの絵本ですから、面白くないわけがありません!
でも、この絵本は単なる「おいしそうな絵本」というだけではありませんでした。
保育園に子どもを預けながら、毎日一生懸命働く両親の姿がそこにありました。
猛スピードで自転車を飛ばすお母さん、休みの日に子どもたちを遊びに連れて行けず悩むお父さん・・・
私もフルタイム時代は、よく一番最後にお迎えに行ってたなぁ。一分一秒でも早く着こうと、ダッシュで迎えに行っていたあの頃の自分を重ねつつ、読み進めていきました。
そして、そんな頑張る両親の背中を見て子どもは育つのだなぁと、くっぺとこっぺを見て思いました。
たとえ遊びに行く約束を守ってくれなくても、お迎えが一番最後でも、子どもはお父さんお母さんが大好き!どうにかして役に立ちたいと奮闘する姿がけなげで、またこんな子どもたちがいるからこそ、お父さんお母さんも一生懸命頑張れるんですよね。
やがて新作「どんぐりぱん」が誕生します。
そして、そのディスプレイにはアッ!と驚くようなものが使われていました。
とってもおいしそうで、家族みんなの力が一つになった素敵なパン、息子も「食べたいな〜」としきりに言っていました。
今回も、表紙裏の間違い探しや、新聞、帯など、至るところに工夫がたくさん!お話の中にも、前作のぼうしやさんのメンバーや、村のみんな、そして素敵な帽子の数々・・!
読んだ後も、繰り返し楽しめる素敵な1冊です。