この絵本は前々から気になっていました。
タイトルが心惹かれていたのです。
しかし、厚みと重さが難点でした。
思い切って借りてみると、短い文章と白黒の絵が飛び込んできます。
息子に読んで、時間は30分を越えました。
でも、子供が一人でページをめぐりながら読んでいくには最適な絵本ではないでしょうか?
「いじめ」をずばり物語っている作品ではなく、いじめられている子を見て見ぬふりをする知らんぷり。
それがまさにこの絵本の内容でした。
時に主人公はふとしたきっかけでいじめっ子のメンバーに巻き込まれたりします。
そのとき友達は、フェードアウトするように離れていきます。
でも、難を逃れたとき・・・またいつものメンバーは元に戻ってきます。
結局知らん振りに戻るのです。
しかし、主人公は最後まで悩み、卒業式の予行練習で思いをみんなの前で話します。
それはうまくいったわけではありませんが、心のつかえがとれ、ほっとしたように感じました。
なかなか主人公のように行動するのは難しいでしょうが・・・
小学生の中学年以上の子には読んでほしいなと感じました。