この本は絵も素敵で、お話の内容も凄く素敵で、本当に多くの人に読んでもらいたい、そんな素晴らしい1冊だと思います。
表紙からも分かるように、この絵本はニアとカメのアルフィーのお話ですが、確かにカメは反応もしていないように見えてしまって、だんだんと長く飼っているうちにいつの間にか気にしなくなってしまっていた、そんなニアの気持ちも良く分かります。
でも、あまり反応の見えないアルフィーの方はカメの目線からニアの事をしっかりと見てくれていて、いつもニアの事を思っていてくれていたんですね。
愛情を注いでお世話をしてあげていたニアの気持ちはカメのアルフィーにとって凄く嬉しくて仕方が無かったんだと思います。カメだからこそ見た目では分からないけれど、それでもアルフィーはカメなりに必死でニアのために何かをしてあげたかったんですね。本当に素敵なお話で読み進めて行くうちに心が熱くなって来る気がしました。
ニア目線とカメのアルフィー目線との2通りの見方が読み取れるのも凄く面白くて良かったです。私はカメは好きでは無かったのですが、この絵本を読み終えるとカメも色々と考えているんだな、とカメへの見方が変わった気がしました。
このお話が実話であったという事にも驚きましたが、本当に素晴らしいお話で、幼稚園くらいのお子さんから大人まで本当に長く楽しめる素晴らしい1冊だと思うのでお勧めです。私の主人は外国人なのですが、主人にも子供達と一緒に絶対読んでもらいたい1冊かも、と思ったのでこの絵本の英語版も購入予定です。
本当に素敵な1冊なのでお誕生日やちょっとしたプレゼントにお勧めです。